記録的大雨などの豪雨などの災害による被害を防ぐために、木材を使うことの意味とは?

大雨による被害を防ぐために

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近年の大雨による被害を防ぐためにできること

記憶に新しい「平成30年7月豪雨」をはじめ、今年さらに九州をはじめとした「令和2年7月豪雨」もあり、日本の広い地域で、洪水などで被害を受けております。
近年、このような豪雨が増えていると皆様もお感じでしょう。今後もこのような豪雨による被害が増えていくかもしれないなかで、私たちにできることは何かを考えていかなければなりません。

記録的大雨などの豪雨が増えた要因とは?

気象庁で2019年8月に開催した「異常気象分析検討会」において、豪雨の背景に地球温暖化の影響があったという見解を公表しております。豪雨の背景要因として、地球温暖化による気温の長期的な上昇傾向とともに、大気中の水蒸気量も長期的に増加傾向にあることが考えられています。気温が1℃上昇すると、飽和水蒸気量が7%程度増加するといわれています。そして、雨が降る仕組みとしては、空気中の水蒸気が空に行き、冷やされることで、小さい水や氷の粒になり、雲ができ、その雲の中の氷の粒が大きくなると重くなり、雨となります。そのため、更に詳細な調査が必要とのことですが、特に「平成30年7月豪雨」には、地球温暖化に伴う水蒸気量の増加が影響した可能性もあると考えられます。

地球温暖化を防ぐためには?

地球温暖化とは、大気中に存在する二酸化炭素などの温室効果ガスの濃度が上昇することで、平均気温が上昇することです。地球温暖化を防ぐためには、大気中への二酸化炭素放出を減らすこと、大気中から二酸化炭素を取り除くことが必要です。

大雨による被害を減らすために植物が役に立つ?

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植物は光合成により、二酸化炭素を吸収し、酸素を放出し、炭素を蓄えます。
木材を住宅や家具等に利用することにより、木材中の炭素を長期的にわたって貯蔵することになり、二酸化炭素を増やしません。さらに、木材は鉄等の資材に比べて、製造や加工に要するエネルギーが少なく製造・加工時の二酸化炭素の排出量も少ないため、省エネです。また木材を燃やしたりしても、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えない特性もあります。

そのため、少しでも木材を使うことで、二酸化炭素の量を少しでも削減することに繋がります。
木を使うことで、地球温暖化を防ぐことができ、それが豪雨を軽減することに繋がるかもしれません。

木材を使うことで、豪雨による災害や土砂崩れの被害も軽減する?

豪雨により流木による被害や土砂災害が発生するのを防ぐために、木を使う

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豪雨になると、河川の氾濫による浸水被害をはじめ、流木による被害や土砂災害による被害も多いです。土砂崩れが起きると、土砂が河道に流入し川の流れを止めてしまう、道をふさぐ、家屋に流入するなどが起きます。さらには樹木が流木化し、家屋を破壊したり、橋梁での河道閉塞を引き起こし、水位の上昇に繋がっていきます。このような被害を生まないためには、適切な森林管理は対策の一つと言えるでしょう。しかし、林業従事者が減っており、木材以外の素材もありふれている中で、木を伐採することが減っており、幹が太く、生育が良い木が多い健全な森林の維持が難しくなっているのです。日本の森の中には、幹が細長い木が多い森林もあり、そういうところは雨風により木が倒れたり、その後流木になる可能性もあります。
私たち消費者は少しでも木材を使った商品を使うことで、木材の需要を高め、木を切る機会が増やし、適切な森林にしていくことが必要になっていきます。

MASPACIOができること

MASPACIOの枡は全て国産ヒノキを使用しております。このように国産材を使うことが、まわりまわって災害の被害を軽減することに繋がるかもしれません。ただ、「木を使いたい」と皆様に思っていただかないことには、何も変わりません。
MASPACIOはこれまで木材では表現できなかった新たなデザインを建築士やデザイナーと一緒になってカタチにし、「みんなが驚き、癒される」空間を創っていきたいです!それが、国産材の新たな需要創出に繋がり、今日本や世界で発生している豪雨による被害をなくすことができるかもしれません。

枡やヒノキの日本酒バー

【参考文献】

末次忠司 (2019)「平成29年 7 月九州北部豪雨と流木災害 水害被害を助長する土砂・流木の影響」 水利科学 No.365
林野庁「地球温暖化防止に向けて
気象庁(2019)「気候変動監視レポート 2018
Panasonic「雨はどうして降るのかな?
林野庁「間伐とは?

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