ヒノキの香りで人を癒すことはできるのか?文献から「ヒノキの香りの効果」を読み解こう!

ヒノキの内装を検討している人必見!ヒノキの香りはリラックス効果があるのか?

ヒノキの香りはリラックス効果があるのか?

枡の内装材ブランド「MASPACIO」の枡の素材は、ヒノキです。
ヒノキには、一般的に抗菌作用・防虫効果・リラックス効果があると言われております。
ヒノキについてもっと広く知りたい方はコチラを読んでみてください。


今回はその中でも、ヒノキの香りによるリラックス効果に注目し、様々な論文からリラックス効果について探っていきます。

結論は「ヒノキの香りにはリラックス効果がある!!」

寺内文雄は、自然感を強く感じさせるヒノキ材、ヒバ材、スギ、アカマツ、アラスカスギ、ベイマツ、ベイスギの木材から揮発する香り成分についてCNVという脳波を指標にして、香りがどのような効果をもたらすのか研究しております。
CNVは脳が興奮した状態では大きくなり、鎮静した状態では小さくなることがあります。

そして、研究の結果、

ヒノキでは60%のCNVの振幅の減少を認めました。ちなみに他の樹種でも37~53%の振幅の減少が認められました。

このことから多くの雲久野かおりは鎮静作用を示し、リラックス効果をもたらします。その中でもヒノキに関しては他の木材よりリラックス効果があると言えます。

ヒノキの丸太・木材

ヒノキの扱い方によって、リラックス効果は変わる?

池井晴美他(2015)は、ヒノキの香りによる人への影響を、ヒノキの乾燥の仕方によって、さらに分析しています。
一般的に木材を加工する際は、木が伸縮・変形しないように、加工する前に乾燥させます。天日干しのような「天然乾燥法」と熱を加える「人工乾燥法」があります。この研究では、これらの乾燥法での人体に及ぼす影響を調査しております。
被験者の女子大学生19名に90分間、製材後45カ月間天然乾燥させたヒノキ材と120℃で熱処理したヒノキ材を嗅いでもらったところ、

思考や創造性を担う脳の再興中枢である脳前頭前野活動は、120℃で熱処理したヒノキ材では変化は認められませんでしたが、天然乾燥のヒノキ材は沈静化する

ことが分かりました。
これにより、天然乾燥のヒノキ材は、香りを嗅いだ人の脳前頭前野をリラックスさせることになります。
ヒノキの天日干し・自然乾燥法で木の伸縮や変形を無くす

私たちの枡はどうなのか?

私たちが枡を作る上で、乾燥に関しては天日干しでの天然乾燥と人工乾燥の両方を行っております。
やはりお客様にスピーディーに納品するにはこのどちらも活用するしかございません。
なので、私たちの枡でも一定のリラックス効果を与えることができる可能性があります。

ヒノキ素材の枡を活用した内装材「MASPACIO」。
私たちは「空間に驚きと癒しを与える」ことをサポートしたいと思い、日々製品を作っております。
枡が空間にあることで、人々の癒しに繋がることをこれからも目指していきたいと思います。

またヒノキに関してはコチラの記事もご覧ください。

【参考文献】
池井 晴美(構造利用研究領域)、宋 チョロン(千葉大学環境健康フィールド科学センター)、李 宙営(韓国山林庁)、宮崎 良文(千葉大学環境健康フィールド科学センター), 2015 “Comparison of the effects of olfactory stimulation by air-dried and high-temperature-dried wood chips of hinoki cypress (Chamaecyparis obtusa) on prefrontal cortex activity. (天然乾燥および人工乾燥ヒノキ材チップの嗅覚刺激が脳前頭前野活動に及ぼす影響)”

宮崎良文(1996)『森の香り』

 

 

 

 

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