ナチュラルテイストを意識する方必見!! バイオフィリックデザインとは?

バイオフィリックデザインとは? What is the Biophilic design?

欧米で流行中のバイオフィリックデザインとは?

皆さんはバイオフィリックデザイン(Biophilic Design)という言葉をお聞きしたことはございますか?近年欧米の建築物で取り入れられているデザインです。バイオフィリックデザインの研究をするHuman Spaceによると、「バイオフィリックデザインは日常生活を営む場所と自然がつながってほしいと願う人間の本能的な欲求を満たすアプローチでデザインする手法」と説明しています。(この記事では、Human Space「The Global Impact of Biophilic Design in the Workplace」を主に参考文献としています。)

このデザインの根底にある概念は「バイオフィリア」というものです。「バイオフィリア」は1984年にエドワード O.ウィルソンが初めて広めたもので、継続的に自然との接触を保っていなければならないと言う人間の本能的欲求がテーマとなっております。人工的な環境利よりも自然環境の方が好きな人も多いことでしょう。しかし、都市が成長するにつれ、自然が壊され、人工的な建物が増えてきていました。そのような状況下で、都市に暮らす人に対して、どのように自然との接点を生み出すかという問いに、バイオフィリアを活用したバイオフィリックデザインが回答としてあるとHuman Spaceは述べています。

オフィスでの緑を感じることのできる写真

Photo by bongkarn thanyakij from Pexels

日常生活で自然との触れ合いを生むためには?

まず、直接的に自然との結びつきを生むということです。例えば、公園を整備したり、湖を作ったりすることです。ちなみに欧米にはグリーンインフラ(Green infrastructure)という自然を活かしたインフラを意味する概念もあります。ちなみに人工物(コンクリートなど)で作った道などのインフラはグレーインフラ(Gray infrastructure)です。グリーンインフラに関しても、調べると面白いので、また今度書きます。

グリーンインフラが整備されている都市の風景

Photo by Robert Stokoe from Pexels

もう一つは間接的な結びつきを生むということです。これは天然素材、自然を模した色や模様、屋内植物、緑豊かな景観を使ったインテリアデザインなどです。今「木質空間」という言葉を目にする機会が多いですが、これも一種のバイオフィリックデザインを空間に用いたものと言えるでしょう。ナチュラルテイストを意識される方も、バイオフィリックデザインを取り入れることに等しいと言えるかもしれません。ちなみに欧米では、バイオフィリックデザインをオフィスに取り入れる動きが活発です。その理由はその空間で働く人の生産性などを高めてくれるからです。バイオフィリックデザインが人に与える影響に関しては、次回、詳細に書かせていただきます。

これからテレワークや在宅勤務が増える世の中になると思いますが、そうなってくると人々はよりリラックスしたり、落ち着ける空間で働きたいと思う方も増えてくるのではないでしょうか?テレワークや在宅ワークを円滑にすすめるヒントがバイオフィリックデザインにあるのかもしれません。

 

 

 

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