新しい生活様式でソーシャルディスタンスが必要な今こそ、緑視率を空間に取り入れる!

「新しい生活様式」からオフィス空間を考える。

新型コロナウイルスの影響で、政府から新しい生活様式が提唱されています。それは、今後の空間設計において無視できないことです。
今回は、「働き方の新しいスタイル」から空間デザインを考えていきたいと思います。

ソーシャルディスタンスを考慮した空間デザインとは?緑視率を活かそう。

「テレワークやローテーション勤務」、「オフィスはひろびろと」から設計を考える。

政府からコロナ対策における「働き方の新しいスタイル」を提言しています。その中でも「テレワークやローテーション勤務」、「オフィスはひろびろと」に注目していきましょう。

新しい働き方 「テレワークやローテーション勤務」「オフィスは広々と」

厚生労働省発表 新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」の実践例

テレワークが進むと、在宅やコワーキングスペースで働く人が増えます。そうすることでオフィスに集う人が減り、オフィス空間でのソーシャルディスタンスを保つことができ、オフィスに空間の余裕ができます。これらの提言は互いに作用しあうと思います。また個別で取り組むことも可能ではあります。今後オフィス空間では従来とは違い、3密を避けるような空間デザインが必要になります。どのような空間設計が働く人にとって、快適かつ感染防止につながるのでしょうか?

今後のオフィス空間デザインのキーワードの一つに「緑視率」を取り入れると良いかもしれません。

緑視率とは?

緑視率とは、視界に入る緑の割合のことを指します。

オフィスで働く上で視界に緑があるとどうなるのか?

橋本幸博らがオフィス環境の室内緑化に対する研究を発表している。その論文によると、観葉植物をオフィス環境に配置することによって、人口植物を配置するより、平均的にオフィスに対して「良い印象」「快適」と感じやすいとのことです。また、観葉植物は多いほど、「緑が豊か」「にぎやか」と認識するそうですが、人口植物の場合は、緑視率が5%まではあまり認識の度合いに変化はなく、6%以上になれば、感じる度合いが高まるそうです。そして人口植物の緑視率が1~4%であれば、観葉植物を配置した時と同じように「良い印象」や「快適」と感じるそうです。なので、人口植物を配置する際は、緑視率があまりにも高すぎるのはおススメできません。

新しい生活様式でソーシャルディスタンスを取るために植物を置く

Photo by Steve Johnson from Pexels

新しい生活様式におけるソーシャルディスタンスを確保したオフィス設計とは?

新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、ソーシャルディスタンスを保つことが必要となってきます。オフィス空間も働く人を密集させるのではなく、人との距離を保つ”ソーシャルディスタンス”を考慮したデザインが必要となります。ただ、デスクの間隔をあけて配置するのではなく、植物を適度に配置しながら、オフィス空間での一定の緑視率と他人との間隔を確保し、感染拡大を防ぎつつ、働く人のストレスを緩和させ、オフィスを快適に感じるための設計があっても良いのではないかと思います。

緑視率×ソーシャルディスタンスを組み合わせることで、ウィズコロナ・アフターコロナ時代に、人々が安心し、なおかつ快適に働くことができるオフィス環境になるのではないでしょうか?

MASPACIOはヒノキのぬくもりや香りをその場にいる人に与えます。植物を取り入れたデザインを考える際に、アクセントとしてお役に立てるかもしれません。

植物をオフィス等に取り入れたい方はバイオフィリックデザインという概念もありますので、こちらの記事も併せてご覧ください。

〈参考文献〉
職業能力開発総合大学校 橋本幸博、東京電機大学 鳥海吉弘(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構 山川美奈子
「オフィス環境における知的生産性の向上に関する研究-室内緑化のストレス緩和効果について-」

 

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